氷河期世代の受難の歴史

就職氷河期

概要:

1990年代後半から2000年代初頭にかけて、日本の経済が低迷し、多くの新卒者が就職先を見つけるのに苦労しました。この時期を「就職氷河期」と呼び、多くの若者が就職に困難を抱えました。

補足情報:

  • 就職率の低さ: 大卒の就職内定率が50%を下回る年もあり、通常なら就職できるはずの優秀な学生たちが非正規やアルバイト、フリーターとして働くことを余儀なくされました。
  • 背景: 日本のバブル崩壊後、企業は採用を大幅に絞り込み、特に新卒採用を抑えました。また、企業の業績悪化やリストラの影響で既存の社員の雇用も不安定になりました。
  • 影響: 就職氷河期世代の多くが非正規雇用や低賃金の仕事に甘んじることとなり、キャリア形成が難しくなりました。

子育て氷河期

概要:

就職氷河期に直面した世代が子育てを始める頃、経済的な不安や政府からの支援不足が大きな課題となりました。特に非正規雇用の多さが子育てに与える影響は深刻です。

補足情報:

  • 非正規雇用と収入不安: 非正規雇用者が増加し、安定した収入を得ることが難しく、子育てにかかる費用を捻出するのが困難でした。特に共働きでも十分な収入を得られない家庭が多かったです。
  • 政府支援の不足: この時期、子育て支援策が十分に整備されておらず、育児休業制度も十分に利用されていませんでした。また、保育所不足や保育費の負担も大きな課題でした。
  • 物価と住宅ローンの利点: 一方で、デフレによって物価が安く安定していたことや、住宅ローン金利が低かったことで、家を購入できた世代もいました。ただし、家を持てたのは一部に限られ、経済的不安は依然として大きかったです。

職場氷河期

概要:

就職氷河期を経験した世代でも無事中堅社員となった時期は賃金が上がらない、昇進が見込めない、そしてリストラの対象になりやすいという「仕事氷河期」に直面しました。

補足情報:

  • 賃金停滞: 経済が回復する中でも、賃金は上昇せず、年功序列の恩恵を十分に受けることができませんでした。特にこの世代は、バブル期に比べて昇給やボーナスが低く抑えられていました。
  • 上の世代との対立: 上の世代が定年を迎えない限り、ポストが空かず、昇進の機会が限られていました。また、上からのプレッシャーやパワハラに苦しむケースも多く見られました。
  • リストラの対象: 経営が悪化した企業は、中堅社員をコスト削減の対象とし、リストラの対象にする傾向が強まりました。特に家庭を持ち、経済的に最も支援が必要な時期にリストラされるリスクが高まりました。

年金受氷河期(今後の予測)

概要:

将来的に、この世代が年金を受給する頃、さらに厳しい状況が予想されます。現在の年金制度の持続性が問われる中で、格差がさらに広がる恐れがあります。

補足情報:

  • 年金制度の持続性: 少子高齢化の進行に伴い、年金制度の負担が増大し、将来的に年金受給額が減少する可能性があります。また、氷河期世代は非正規雇用や低賃金の影響で、十分な年金を積み立てることができないまま高齢期を迎えるリスクが高いです。
  • 格差の拡大: 正規雇用で高賃金を得ていた世代との格差が拡大し、老後の生活に不安を抱える人が増えることが予想されます。この世代が迎える「年金受氷河期」は、これまで以上に厳しいものとなるかもしれません。

結論

氷河期世代を擁護するつもりはなくとも、この世代が直面した厳しい現実について、冷静に振り返ることが必要です。就職氷河期から始まり、子育てや仕事、将来的な年金問題まで、多くの困難を乗り越えながら生きているこの世代の経験は、今後の社会にとっても重要な教訓となるでしょう。

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